ネット証券会社の中で独自の存在感を常に発揮している「岡三オンライン証券」について今回は深堀りをしていきます。
なぜ独自の業者かと言うとFX取引の場合は同じネットを使った取引でも通常は”店頭取引”と”取引所取引”の2種類があります。
簡単な見分け方として米ドル/円など通貨ペアのスプレッドが低いのが”店頭取引”、高いのが”取引所取引”となります。
詳しくは後で解説しますがこの”取引所取引”で実績を積み重ね、今では証券業界屈指の顧客満足度を誇るまで成長した「岡三オンライン証券」は今後も注目を欠かせられません。
岡三オンライン証券はどんなFX業者?
古くから投資を行っている人は、「岡三オンライン証券」と聞くと日経平均先物やオプション取引の印象が強くないですか? かく言う私も、どうもプロ投資家や大金を持つ個人投資家向けという印象が強く、口座開設や取引を敬遠していました。
実際の「岡三オンライン証券」の商品・サービスは以下の通りです。
- 株式…日本株、中国株など
- 投資信託…取扱銘柄数(ファンド)は約500
- 先物・オプション…日経平均やNYダウなどの先物・オプション取引
- 取引所FX(くりっく365)…顧客重視の公平なFX取引
- 店頭FX…一般的なFX取引で低スプレッド
- 取引所CFD(くりっく株365)…日経平均やNYダウのCFD取引
- NISA…投資信託のひとつ
- iDeCo(確定拠出年金)…私的年金
最近は株やFX取引の両方を取り扱うのは珍しくないですが取引所取引と店頭取引の両方に対応したり、株や先物だけでなくCFDや投資信託から年金まで組み入れるのは滅多にないです。
ですから「岡三オンライン証券」に口座を開設すれば一通りの金融商品の取引が出来てしまいます。
岡三オンライン証券の特長は何?取引所FXと店頭FXの違い!
「岡三オンライン証券」では多様な金融商品・サービスを取り扱っているのが最大の特長ですが、中でも取引所取引である「取引所FX」(くりっく365)に対応しているのは見過ごす事ができません。
FX初心者の方などは「取引所FX」と「店頭FX」の違いなどで混乱をしていると思います。
今後はサービスの変化や導入などで違ってくる可能性もあるので一概には言えませんが、主要な人気FX業者の大半が「店頭FX」となり「岡三オンライン」や「GMOクリック証券」など一部の業者だけが「取引所FX」を扱っています(この2社は店頭FXも対応)。
よってFX業者などと検索をして表示される業者の殆どは「店頭FX」を専門に扱う業者となります。
- 取引所FX…プロ向けでスプレッド高いが公正な価格で安心感ある取引
- 店頭FX…個人投資家向けでスプレッド低いが価格にバラつきがありスリップページ発生
しかしプロ投資家やヘッジファンドなどは「取引所FX」を好んで使う事からもどちらが信用されているかは一目瞭然です。
岡三オンライン証券のメリット!
「取引所FX」をメインに幅広い商品サービスに対応する本来あるべき証券業者の姿を体現しているのが「岡三オンライン証券」です。
ですからギャンブル的な投資ではなく自身の信念や手法に自信があり長く投資の世界に浸っていくと決意するならそれは「岡三オンライン証券」を使うと大きな恩恵を得られます。
「取引所FX」(くりっく365)で取引するメリットとして
- 日本初の公的な取引所
- 投資家に有利な価格提供
- 不当な値動きが少なく取引の安心感あり
- 不当なスリップページなし
通常の「店頭FX」だとスプレッドが一見すると低いですが、そこには業者毎に価格が違い約定する際にスリップページが発生するなどして結果的には手数料が多く取られる仕組みが成立しています。
また通常のFX業者よりは公平で信用される取引が期待できる「店頭FX」、株や先物、CFDなど豊富なサービスを揃えているのは「岡三オンライン証券」を利用する上で圧倒的なメリットとなります。
これは公平な価格を売りにするサービスがあるのにそれを謳う当人が不当な価格を堂々と提示するのはいくらなんでも辻褄が合わなくなりますよね。
岡三オンライン証券のデメリット!
メリットが「取引所FX」(くりっく365)を利用できる点とするなら反対にデメリットも「取引所FX」ならではのスプレッド高さ等々となります。
これは同様に店頭FXや株・先物取引などでも他社と比較して取引上の条件が多少悪くなっています。
- GMOクリック証券(FXネオ)…19ペア
- DMM.com証券(DMM FX)…20ペア
- みんなのFX…23ペア
- 外為どっとコム…20ペア
- 岡三オンライン証券(取引所FX)…25ペア(くりっく365)、5ペア(くりっく365ラージ)
- GMOクリック証券(FXネオ)…0.3銭、0.5銭、1.0銭
- DMM.com証券(DMM FX)…0.3銭、0.5銭、1.0銭
- みんなのFX…0.3銭、0.4銭、0.7銭
- 外為どっとコム…0.3銭、0.4銭、0.8銭
- 岡三オンライン証券(取引所FX)…3.0銭、3.5銭、5.0銭
一瞬、目を疑った人もいるでしょうがこれが「岡三オンライン証券」の「取引所FX」の通常スプレッドになります。
他と比較して約10倍にもなるので暴利とも見てとれます。
しかし短期取引のスキャルピングをしていると分かりますがどんなに高性能パソコンでネット接続の回線が速くても「店頭FX」の場合はスリップページが発生するので結果として1回の注文を繰り返すとこの程度のスプレッドになってしまう場合もあります。
- GMOクリック証券(FXネオ)…1万通貨
- DMM.com証券(DMM FX)…1万通貨
- みんなのFX…1千通貨
- 外為どっとコム…1千通貨
- 岡三オンライン証券(取引所FX)…1万通貨
しかし今後は他社の多くが1千通貨単位に切り替わっても取引所FXの場合はそれが難しいと思います。
岡三オンライン証券に対する評価や口コミは?
口コミサイトやTwitterなどのSNSでは、「岡三オンライン証券」や「取引所FX」について、世間はどのような反応を示しているのか調べてみました。
- プロ向けと評判だがスプレッドが高すぎる
- 他より正直な業者だが自分には合わない
- 取引ツールや情報はかなり良い
- 株や先物取引は良いがFXはあまりおススメできない
私見を述べるなら投資上級者は好意的で初心者ほど懐疑的や批判的な意見となります。
またFX取引の方もやや批判的な声が相次ぎます。その理由としてスプレッドの高さが通常の取引では重荷となるからです。
しかしこれは裏を返すと米大統領選挙など相場の変動が激しくなるほど他の「店頭FX」よりスプレッド広がりが抑えられるのでその際には好意的な声で溢れるでしょう。
岡三オンライン証券がおススメな投資家はどんなタイプ?
口コミにも出ていますが投資経験が豊富な人ほど「岡三オンライン証券」を評価する傾向があります。
よって普通に考えるならFXも含めて取引にある程度の自信がある人ほど「岡三オンライン証券」に向いています。
米大統領選挙やイギリスのEU離脱国民投票などは滅多にありませんが、それでも毎月数回程度は重要指標が発表され相場が大きく動く時があります。
その際を狙って短期取引をするなら店頭FXよりも取引所取引の方がやりやすいでしょう。
しかしその反面で一年の大半を占める大きな動きがまったくない通常の取引ではこの広すぎるスプレッドは扱い辛く感じるものです。
ですから「岡三オンライン証券」も通常の店頭取引を導入したり、先物やオプションの手数料を従来よりも下げるなど顧客獲得であれこれと手を打っているのです。
投資初心者が上級者の評判を鵜呑みにするとやや痛い目を見ますが、それでも様々な商品・サービスを扱っているので口座開設をする意義は十分にあります。
まとめ
顧客満足度が高いことで知られる「岡三オンライン証券」は扱う金融商品が多い事からも一度気に入ると他の証券会社にはないサービスが気に入る事は間違いありません。
しかし初心者にとっては難しい面もあり中でも「取引所FX」などはメリット・デメリットがハッキリしているので、その点を十分に理解し納得してから取引を始めましょう。