今まで問題化しなかったのが不思議とか言われてますけど、多分こうした問題って日本中どこでもあり得るんじゃないかなって僕は思います。
タイトルの通り「うちの会社も同じ」とか「裸の王様状態のワンマン社長だな」と思った方、多数いるんじゃないかなと思います。
この会長がどういった経歴でこの立場になったかはウィキペディアでしかわからないのですが、会社でいうとこの手の社長はオーナー社長タイプ。雇われ社長タイプだったらここまでできないでしょうねぇ。ていうか、ここまでしないか。
オーナー社長タイプだと決断から実行まで速いのが最大のメリットですが、一歩間違うとこういう事になりがち。
権力があるから勘違いしやすいんですよね。
でも僕は問題点が2つあると思っていて下手したらこの改革も失敗するんじゃないか?と危惧しています。
会社として置き換えてみると現実が見えてしまって複雑な思いもあるんです。
止められないんじゃなくて「止めない」問題
もちろん本人に問題があるのが1番ですが、その取り巻きにも問題があるんじゃないでしょうか。
鋭い人や経験のある方は分かると思います。
側近の人ってトップに苦言を呈するのではなく、イエスマンになることが生きる道なんですよね。
下手に進言して機嫌損ねて降格とか切られたりしたら今までの役得を失うわけです。
もちろん口では組織が大事と言うけど最終的には自分優先です。
だからこそ間違っていると分かっていても相手の機嫌を損ねないことを優先する。今の立場を失わないことを優先する。
だいたい組織で言うと被害被るのは(被害を被せやすいのも)役職下位の人ですから、トップと一緒になって部下を批判していれば自分は安泰なわけです。
あれ?どっかの国に似てるな。
まぁ仕方ない事情もあると思うんですけどね、生活がかかっているとか。
だから側近になればなるほど間違ってても「止めない」んです。実は裸の王様を自分たちで作り上げているんですよね。
よく話を聞いてくれる社長や上司、会社のために自分を犠牲にする仲間…残念ながら妄想です。全員とは言いませんがそれが本質。
逆に考えると評価されたければイエスマンになることです。
本人に自覚がない問題
厄介な話ですけど無自覚に他人に責任転嫁する人って居るんですよね。
自己保身が強い(プライドが高い)から嘘までついてしまう。いや、嘘という自覚すら無いかもしれません。自分に都合のいいように解釈してしまい突っ込まれるとキレるパターン。
しかもこういう人に限って「人の話はちゃんと聞く」と主張します。聞いてはいるけどその後必ず反撃してきて話の本質がわかっていない。
これって地の底まで追い詰めないと治らないので現実的には諦めて別な対策をしたほうがいい時もあります。
個ではなく組織となるからややこしい
そうした事情からトップだけを追い詰めても結局逃げられる可能性が高いのです。
333人という数字が組織の中でどのくらいの割合なのか分かりませんけど、鉄砲333丁VS核爆弾1発+戦車5台みたいなそんな状態になってしまいそう。
連日報道がされていて悪い材料が噴出してますけど絶対に側近でフォローしている人がいます。それが戦車になるんですね。
そこをいかに引き込んでいくか?がこれからの明暗を分けると思います(この記事を書いてる時点では結論が出ていない)。
対策は?
正直な所、本人に言っても無駄。仮にその時納得させても後で絶対に蒸し返します。話の中身よりも自分のプライドが大事だからです。
残った道は側近を巻き込むか、辞めるか、イエスマンになるか、の3択です。どれもキツイですね。
でも組織ってそんなもんじゃないかと。
今回の騒動はぜひ改革が進むよう祈るばかりです。