ソーシャルレンディングとは個人を始めとした投資家からお金を集め、お金を借りたいと考えている借り手に融資して、その利息を配当として受け取れるサービスです
銀行の普通預金利回りが年0.001%の中、ソーシャルレンディングは年5%の利回りが期待できる金融商品です。
つまり10万円投資すると1年で5千円の金利収入が、300万円なら15万円の金利収入が見込めるというわけです。
またソーシャルレディングは「インカムゲイン」と考えられており、株価の乱高下による収益ではなく株を所有している際に受け取る配当に近い特性を持っているのです。
それによってリスクも少なく抑えられるので「ミドルリスク・ミドルリターン」と考えられるのです。
ソーシャルレンディングを取扱会社は複数ありますが、例えばSBIソーシャルレンディングならこんなメリットを打ち出しています。
- 1万円から投資可能
- 名目利回り3.0~10.0%
- 利益は毎月分配
※利回りは保証されているものではありません。
インカムゲイン投資だから低リスク
投資で得る利益には大きく分けて2つあり、ソーシャルレンディングのインカムゲインの他にキャピタルゲインがあります。
インカムゲイン | 持っている資産から安定的に得られる利益。投資信託の分配金、株主優待や配当、不動産家賃収入など |
キャピタルゲイン | 持っている資産の価値が変動することによって得られる利益。投資信託、株取引、為替取引など |
多くの方がイメージしている投資というのは、キャピタルゲインに分類される株などの取引ではないでしょうか?そして値動きがあって損失を被ることが大きいから危険だと…
しかしテレビなどで特集を組まれたりする「株主優待が凄い」とか「家賃収入が得られる」と聞くと途端にみんな真似をしたくなりませんか?
でも実際には株主優待を受けるために株を買わなくてはいけませんし、家賃収入を得るためにはアパートを建てなくてはならず、これも立派な投資なのです。
値動きによるリスクがない
「ソーシャルレンディング」はそのキャピタルゲインに分類される投資なので日々の値動きに振り回されることはありません。
よって日々価格の変動する株や為替取引に比べリスクを大幅に小さくすることができます。
細かい値動きに左右されることがないということは投資初心者でも安心して利用できる重要なポイントです。
IT技術の発達によって登場した新しい金融商品
ソーシャルレンディングのようなまとまった資金を貸し出してその利回りで利益を得るというのは昔からあるもの。
以前ならこうした業務は銀行やファンドと呼ばれる企業が行ってきましたがITの発達によって個人も参加できる市場(チャンス)が広がってきたのです。
時代の変化とともに金融の形も変わってきたということ
ネットバンキングや仮想通貨は皆さんご存知だと思いますが、これも同じくIT技術の発達によって生まれてきました。
こうした技術革新によって生まれてきただけであり、決して怪しいものではないのです。
ソーシャルレンディングは投資期間が丁度いい
投資には1日で完結させる取引から数年に渡って取引するものまで様々な方法があります。
株や為替取引などは短いものでは数秒や1日程度のデイトレードが多く、ありますが配当狙いの場合は更に長く保有します。
これが不動産や少し前に流行った太陽光などの投資になると、もはや数十年単位での投資です。
その中でソーシャルレンディングは、半年~1年を中心に短ければ1ヶ月、長ければ3年など比較的中期で取引します。
投資期間によるメリット・デメリット
期間 | 目安 | メリット・デメリット |
短期 | 数秒~数日 | 短期間で利益を得られる。目が離せないので常に気になり仕事も手につかない |
中期 | 数週間~数年 | アセることなく余裕を持てる。利が乗れば程よく伸びる。多少の辛抱は必要 |
長期 | 数十年 | じっくりと利益が伸びるのを待てる。少額では時間効率が悪いので大きな資金を使いたくなる |
懸念されるリスクとは
メリットが多いからと言って決してリスクがない訳ではありません。
やはり投資であることに違いはないのである程度のリスクは発生します。
貸し倒れのリスク
ソーシャルレンディングの大きなリスクは投資先から資金回収ができなくなるという「貸し倒れ(デフォルト)」が一番大きいです。
しかし最大手のSBIでは過去8年で発生したデフォルトが「オーダーメード型ファンド」では0.2%、「不動産担保ローン事業者ファンド」ではなんと0です。
最新のSBIソーシャルレンディング運用実績
オーダーメード型ファンド 運用状況 【2011年8月~2019年7月】
貸付総額(累計) | 78,945,350,000 | 延滞中の貸付元本 | 0 |
償還済み元本額(累計) | 50,785,519,583 | デフォルトした貸付元本(累計) | 183,822,417 |
運用中元本額 | 27,976,008,000 |
不動産担保ローン事業者ファンド 運用状況 【2012年9月~2019年7月】
貸付総額(累計) | 22,160,820,000 | 延滞中の貸付元本 | 0 |
償還済み元本額(累計) | 17,635,450,000 | デフォルトした貸付元本(累計) | 183,822,417 |
運用中元本額 | 4,525,370,000 |
流動性のリスク
ソーシャルレンディングは一度投資を決めてしまうと途中解約ができません。
万が一損失が出る方向に投資が動いてしまってもその流れに任せるしか無いのです。
とはいえ、株や為替取引のような激しい流動性ではありませんし不動産ほどの長期でもありませんから、投入する資金を事前にしっかり決めておけば損失もコントロールできます。
リスクとの付き合い方
投資と名が付く以上どのような形であれリスクは付いて回ります。
そのリスクが大きいか小さいかは案件にもよりますが、最も重要なのはどのくらいの資金を投入するか?ということです。
自己資金に対して投資資金が多ければ相対的にリスクも大きくなり、逆に小さければリスクも小さくなります。
リスクに応じて得られるリターンは変わるのでついつい大きな金額を投入したくなりますが、自分で許せるリスクというのを認識するようにしましょう。
- 余剰資金で投資してもリターンが小さければ意味はないと思っている
- 多少リスクを負うからこそ銘柄選びも真剣になる
- 自己資金の半分以上を失うようなリスクは取らない
ソーシャルレンディングに向いてる方
- 安定収入が欲しい
- 投資に時間を掛けられない
- 値動きで一喜一憂するのは辛い
お金を銀行で眠らせておくのは勿体ない!しかし時間もない!そう考える方にソーシャルレンディングはピッタリです。
一度投資したら毎月の配当を楽しみにしながら時々ソーシャルレンディング事業者のマイページをチェックすればいいだけです。